6月 リハビリブログ

統計によると日常生活における高齢者の事故の内、約8割が転倒によるものだといわれています。

当苑でも大勢の利用者様が車椅子を使用されおり、その中には様々な要因でブレーキをかけ忘れる方も見受けられています。職員も都度見守りや声掛けを行い、事故を未然に防げるよう尽力していますが、完全には防げていない状態でした。
その中で、「利用者様には今の能力を活かして自由に生活して頂きながら、事故をどうにか減らすことが出来ないか…」と職員全体で考え、普段の声掛けに加えて、自動ブレーキシステム付きの車椅子はどうか、という案があがり苑として導入することになりました。
立ち上がると自動ブレーキシステムが作動し、かけ忘れによる転倒を防止することができます。
実際、導入させて頂いた利用者様は転倒回数の減少がみられ、少なからず利用者様の安全や能力を活かした生活を支援することが出来ました。

今回、福祉用具や生活環境の調整を行うことで、利用者様ご自身が自由にいきいきと過ごせる中で、安全な生活をサポートする為に、人的(職員)な力だけではなく、様々なツールを用いて目的を達成する事の大切さを改めて実感することが出来ました。