8月リハビリブログ

薫楓苑は常勤のST(言語聴覚士:摂食・嚥下リハビリの専門職)が2名在籍しており、摂食・嚥下面へのアプローチに力を入れています。(常勤のSTが2名在籍している老健施設は少ないと思います)

人間の三大欲求の一つが「食欲」ですが、施設生活では空腹を満たしたいというよりも「好きな物を好きなだけ食べたい」という欲求が強いと思います。

「好きなだけ食べたい」は栄養の偏りがあるため施設生活では難しいですが、「好きな物を食べる・食べ続ける」ことができるよう、STは関わっています。

摂食・嚥下機能が重度に障害されると、口からは食べられずに「経管栄養」や「点滴」での栄養補給となります。

また、口から食べられても常に水分にトロミをつける必要があったり、「ミキサー食」「あんかけ極刻み食」等の嚥下調整食しか食べられなくなったりします。

しかし、ほとんどの方が、本当は「普通の物」を食べたいという気持ちをお持ちです。

当苑では、そのような利用者様の希望に応えるべく、誤嚥を予防しつつ「好きな物が食べられる」ように、摂食・嚥下面へ積極的にアプローチしています。

例えば、摂食・嚥下障害がある方でも、STが付き添って指導しながらであれば、「普通の物」を食べられる場合があるため、家族様へ「食べられる物」をお伝えし、持って来ていただくなどの支援も行なっています。